伊万里風装飾植込鉢一対

通称「伊万里装飾」と呼ばれるガレの初期装飾意匠。器腹上部には中世の意匠を纏う複数の人物がいる湖畔風景がサンギーヌ(酸化鉄含有赤レンガ色チョーク)画風で表裏に描かれている。恐らくジャック・カロの素描・銅版画から想を得たモチーフ。ガレの1870年代後期の折衷主義を代表する重要作例。一対で現存する極めて希少な作品。

サイズ(㎝):高さ23.0 胴部径31.0 奥行26.0
サイン:一方の裏面に朱筆で《E.Gallé/Nancy 》
制作年:1870年代の意匠(文献:フィリップ・ティエボー『ガレの素描』求龍堂グラフィックス刊、1988年)
技法:施釉軟質陶器(ファイアンス)、色絵付、金彩
備考:※植込鉢の上にジャルディニエールと記載して下さい