オキナグサ文卓上ランプ

多層被せガラスにアシッド(酸化腐蝕彫)で、オキナグサを浅くレリーフ状に彫琢した卓上ランプ。宮澤賢治の童話にオキナグサを「うずのしゅげ」と呼び、その可憐さを讃え、蟻と会話をする話がある。早春に咲くオキナグサは、陽の光、風の流れ、雲の動きに感動を分かち合っている。ランプにあかりを灯すと、そんな光り輝く春の田園風景を思わせる作品。

サイズ(㎝):高さ43.5
サイン:上部シェード中央部に陽刻で盾形(エクソン)に《Daum/Nancy/☨》 脚台部に陽刻で《D/N/☨》
制作年:1913年頃(文献:Daum Collection du musée des Beaux-Arts de Nancy,RMN,2000.)
技法:多層被せガラス、アシッド(酸化腐蝕彫)グラヴュール
備考:鍛鉄製の金具はおそらくマジョレルの工房製