漿果文水差し

少数生産で希少度の高い作品。金属酸化物で着色した肉厚の半透明ガラス素地に酸化腐蝕彫で器全体に瑞々しい果実と葉の輪郭を浅くレリーフ状に彫琢。贅沢に施されたエナメル彩と金彩、そして銀彩の煌めきがガラスを舞台に躍動している。口縁部にも金彩を巡らせ、取っ手の部分には概ねシンメトリーなアラベスク文の装飾があしらわれた、柔軟で感性の光る秀逸な作品。

サイズ(㎝):高さ24.8 胴部径11.0
サイン:底部に金彩で《Daum/☨/Nancy》
制作年:1891年~1910年頃(文献:Daum Collection du musée des Beaux-Arts de Nancy,RMN,2000.)
技法:アシッド(酸化腐蝕彫)、エナメル彩、金彩、銀彩、アプリカシオン(熱処理溶着)